こんにちは、ラ・ヴィネ 店長の阿保です。
アミアンの朝、気温はなんと3℃!寒いはずです。 日が昇る前の早朝街歩きしてみましたが、大聖堂もとても映えるとても気持ちのよい朝を堪能することができました。早起きはよいですね!
さあ、いよいよ今日からワイン生産者を精力的に訪問していきます。
まずはアミアン近く、ピカルディ地方のワイン生産者訪問です。
一見ワインとはまったく無関係と思われるようなビール造りが盛んな地方ですから、ワインを取り扱っているプロフェッショナルの方々でも訪問することはまずないところでしょう。しかしラ・ヴィネとのお付き合いのある方には、既にご存じの方も多いと思います。一昨年からお付き合いしている蔵元ラ・クール・ド・ベレニスです。
以前、テレビで偶然、蔵元のドキュメンタリーをやっていたのを見て、興味をそそられてコンタクト、訪問したら実に美味しいワインだったため、取引を開始したところなのです。
一般的なワイン産地としては、シャンパーニュやロレーヌ地方が北限というイメージですが、こちらは更に北に位置しており、通常商業ベースでのワイン生産は無理と思われるような場所ですが、近年の温暖化もあり、葡萄の熟度はなかなかのものです。
そして、栽培や醸造に関しては、ブルゴーニュ生産者のアドヴァイスを受けている為、味わいもきっちりとまとめ上げてきています。
2年ぶりに訪問です。
マクシミリアンも奥様のサラーさんも元気そうです。
前回話していた新たに拡張した畑を見せてもらいましたが、やはり入念な下調べを元に、この極めて冷涼なピカルディの地に最適な斜面を選んでの植樹、日照量も多く、近くの他の斜面よりもタンポポの生育も早く、恵まれた日照を得られ、且つ北風を遮る葡萄栽培の好適地であることを実感させてくれます。
流石にシャンパーニュよりはるかに北です。まだまだ芽吹きは僅かでした。
タンクや樽で熟成中のワインを色々テイスティングさせてもらいましたが、やはりその白ワインの美味しさには心惹かれますし、ようやく方向性の定まってきた、ピノ・ノワールの赤ワインは最新ヴィンテージの出来栄えがやはり魅力的でした。
さて、久しぶりのラ・クール・ド・ベエニス訪問の後は一路南下して、シャンパーニュへ向かいます。
約2時間の移動で、ランス北西部のサン・ティエリー地区に到着です。この地域ではやはりラ・ヴィネでも大人気のエルモンヴィル村のミニエールを訪問したいところですが、こちらは5月に出張予定のソムリエ下山に任せ、私は新規生産者を訪問したいと思います。
こちらはプイヨン村の蔵元です。初訪問のこの蔵元は、なんと僅か1.5haという所有畑で、有機栽培を行いながらシャンパーニュを仕込んでいるという蔵元です。
味見しないことには何とも言えないところでしたが、実際に味わってみて、また当主のミシェルさんの人となりと考え方に納得です!ここは是非取引をお願いしたいところでした。
その後はサン・ティエリー地区の西隣になるアルドル川流域のヴァレ・ド・ラルドル地区の蔵元訪問です。この辺はあまり日本に紹介される生産者が殆ど居らず、ラ・ヴィネとしては開拓の余地のある場所だと思う地域で何度が訪問しています。
VINCENT DELAGARDE
最初の訪問先は、10年以上前に訪問して以来、度々ご案内している蔵元ヴァンサン・ドゥラガルドです。相変わらず明るくよく話すヴァレリーさんに再会、蔵元のシャンパーニュがいかに良いかのプレゼンに圧倒され気味・・・、でもシャンパーニュの出来栄えは相変わらず素晴らしい!
ちなみに、先日来日して、虎ノ門店でイベントを行った、ソフィー・コッシーさんとも仲良しだそうで、よくしゃべる感じもちょっとにてるかも、なんて思いました。
新作も登場して、ますます魅力を感じさせる蔵元でした。
このあとは、同じセルジ・エ・プラン村の新規生産者を訪問、ここでもなかなか素晴らしいシャンパーニュとの出会いがありました。
ステファニーさんが仕込むシャンパーニュは、樽を使用するだけではなくて、アンフォラなんかも使用していろいろな仕込みにも挑戦しています。
早く輸入したいと思っていますので、入荷の際にはよろしくお願いします。
さて、今日も実りの多い一日になりました。
いつも定宿にしていたエペルネのホテル・ベルソーですが、2021年に閉館してしまったので、今回はエペルネの南にあるムシー村の小さなオーヴェルジュに宿泊です。
明日は更に南下して、コート・デ・セザンヌ地区の蔵元を精力的に巡っていきたいと思います。