ヴァシーナ 2018 ボンド

ヴァシーナ 2018 ボンド ボンドはカリフォルニアのカルトワインの中でも最高峰に位置づけられるハーラン・エステートの創始者であるビル・ハーランが、醸造責任者のボブ・レヴィー、著名なコンサルタントのミシェル・ロランとともに、ブルゴーニュのグラン・クリュ・ワインと同品質・価値のワインを、品種をカベルネ・ソーヴィニヨンを用いてナパ・ヴァレーで造ることを目指して興したワイナリーで、ハーラン同様に高い評価を得ています。

ヴァシィーナの畑は標高67-101ｍ、東向き斜面に位置し、堅い岩盤の上に小石や粗い砂が混じる川が堆積物を運び積み重なった土壌を有しており、畑全体の中でも標高の高い区画を毎年、ヴァシィーナ専用に用います。ヴァシーナはスペイン語で「隣人」を意味する通り、ボンドのワイナリーやハーランの畑のすぐ南東に位置しています。この区画のブドウはどの年もゆっくりと時間をかけて熟し、常に豊潤なブラックベリー、森林のニュアンスを持ち、力強く魅力的なダークチョコのような旨味が特徴。

ヴァシィーナの味わいはいつも縦長の構造を持ち、特徴であるベリー系の旨味が際立ちますが、2018年はファースト・アタックの鮮烈さが印象的で、華やかなアロマが満ち溢れ、鋼のように凝縮し重厚なタンニンが垂直構造の上から下まで貫いています。味わいは筋肉質ですが、舌触りは極めて繊細で、ミネラル感を伴う余韻が長く持続します。