モンジャール・ミュニュレ　エシェゾー　ラ・グランド・コンプリカシオン　2014　

モンジャール・ミュニュレ　エシェゾー　ラ・グランド・コンプリカシオン　2014 モンジャールの姓は17世紀の初め、1620年頃からブルゴーニュで見られ、代々ブドウ栽培を生業としてきた家系。モンジャール・ミュニュレは現当主ヴァンサン・モンジャールの父、ヴォーヌ・ロマネ村の村長も務めたジャンの時代に大きくなり、その後ヴァンサンが拡大、北はマルサネから南はサヴィニー・レ・ボーヌまで33haもの葡萄畑を所有する、ドメーヌとしてはかなり大きな規模にまで成長。エシェゾーとグラン・エシェゾーはDRCに次ぐ広さを所有している事でも有名。父ジャンの時代は新樽の香りが顕著に感じられたが、近年のワインは樽香が果実味の中にきれいに溶け込み、洗練さを増している。このエシェゾーはLES TREUXという0.36haの畑のピノ・ノワールで、オーナーであるヴァンサンの父が1945年に植えた区画。新樽100%で15〜18ヶ月間熟成。2014年らしいエレガントなピノ・ノワールで、生き生きとして深い澄んだルビー色、ピュアな色調は時折ニュアンスを変化させる。ガーネット、赤みがかった紫色、暗く、視線を惹きつける色。香りは年数と共にパレット（口蓋や舌など、口内で感じる風味）が胡椒、ムスク、毛皮、皮、スパイスや乾燥プラムのように変化していく。そして年数と共に穏やかで夢見心地、繊細、洗練された味わいとなる。通常のエシェゾーよりもGrandeな1本。