こんにちは、ラ・ヴィネ 店長の阿保です。
昨晩はロレーヌ地方北部Metzの町に宿泊、今日の朝も昨日同様に快晴で、大分暖かく7℃です。夕方には最高気温24℃の予報なので、日差しの強いフランスだと大分暑く感じられそうです。
メスの町を後に、まず最初に訪問するのはこちら
OURY SCHREIBER
こちらも訪問するのは2013年以来となります。
今はアンジェリカさんとパートナーのセドリックさんがワイン造りを行っています。
既に昨日訪問したドメーヌ・レ・ベリエのエヴさんから連絡を貰っていたようで(仲が良いようです!)とても歓待してもらいました。
生産量が少なく。毎回同じキュヴェが仕込まれることなく、毎回特別なものがリリースされており、ちょっと混乱気味ですが、相変わらずの美味しいワインを仕込んでいます。
今回は初めて蔵元の畑も見せてもらいましたが、樹齢も高く、そして一目で有機栽培が行われているのが分かるような部分もあり、その品質の裏打ちができた感じです。
帰り際には、フレンチ・モゼールのワインを書物にまとめて、その伝道師的な存在の方も蔵元を訪問していて、注目されているのがとても印象的でした。
さて、今回フレンチ・モゼールの蔵元3軒を訪問、アルザスと似通った印象の方も多いと思いますが、明確にその味わいの方向性などは違っていますので、是非またそういった部分も含め、皆様にご案内したいと思いますので、お楽しみに!
午後は更に南東に大きく移動。約2時間半かけて、アルザス地方南部のコルマール近郊へ向かいます。
ヴォージュ山脈に抱かれたアルザスの村々が車窓を流れていきますが、どこも魅力的で絵になります。村々の可愛らしい家並みなどアルザスは観光だけでも十分楽しいことを実感できます。
ようやく到着したのはゲーバーシュヴィアー村のこちらです。
DOMAINE ERNEST BURN
こちらは日本ではあまり知られていない蔵元ですが、フランス国内ではアルザスのトップクラスの蔵元に位置づけされている有名な蔵元のひとつです。
ラ・ヴィネのソムリエ平間がその昔訪問して以来、度々ご紹介している蔵元で、私は初めての訪問となりますが、とても楽しみにしていた蔵元です。
早速、奥様のシモーヌさんにワインをサーヴしてもらいますが、ひっきりなしに来客があり、人気の高さを感じさせてくれますが、いい加減あまりに多くてテイスティングが進まないくらいで・・・なんともです!
ラ・ヴィネでも一番人気のイルカのエチケットが特徴的なキュヴェ・ドーファンは流石の美味しさ。
そして、蔵元の誇りとも言える、特級ゴルデールのクロから生み出されるClos Saint Imerのラインアップは壮観で、味わいのスケール感は何とも別格と言えるでしょう。
遅れてやってきたフランシスさんも加わって、興に乗ってきたところで、「熟成したの飲みたい?」それはもちろんです(笑)
熟成リースリングに、ゲヴュルツトラミネール、いずれも特級ゴルデールのクロ・サン・ティメールです。何とも豪華なテイスティングです。
テイスティングとは言え、ポンポン開けてもらって25アイテムを味わいました!
ERIC LICHTLE
お次は同じゲーバーシュヴィアー村の蔵元エリック・リヒテルです。こちらはコロナ禍前の2018年訪問してから久しぶりの訪問です。
ひさしぶりに再会したエリックさん、とても元気そうで、早速のテイスティング、ワインは決して古いものではないですが、若さとその凝縮していながら透明感のある味わいは圧巻です。
気が付けば2時間近くもテイスティング、その間試飲のワインを飲み干し続けたエリックさんはほろ酔い、生産者とテイスティングしてこんなに気持ちよく酔っている人は初めてみたかも・・・という感じです。
その後は、興に乗ったエリックさんが、タンクや樽からのテイスティングを進めだして、まだ瓶詰め前の2024年ものや、びっくりする位長く熟成中のワインを樽から味わい、その味わいに驚かされました。
ほろ酔いで目の座ったエリックさんと奥様の見送りを受けて今日の訪問を終了です。
今日も充実した生産者訪問を終えて、宿泊はコルマール近郊のルーファック村にあるホテル・レストランです。せっかくのアルザス宿泊ですから、この地の地方料理であるシュークルートと、ほのかに甘さのあるピノ・グリの白ワインを味わうという王道のマリアージュを堪能させていただきました。
明日は日曜日、足早に各地方を巡った旅も、終盤となるブルゴーニュに移動していきます。