省エネ!ばらいろワインペアリング部

皆さんの食卓で、ロゼワインが登場する機会は、それほど多くないのではないでしょうか。

ヨーロッパでは、ロゼは日本よりずっと身近な存在です。
特にフランスでは、スーパーでもロゼの棚がしっかりスペースを取っていて、
特別なワインではなく、あたりまえの「日常の選択肢」。

一方で、日本では、まだ少し誤解がある気がします。
「甘い」「軽い」「テーブルのお飾り」といったイメージ。
それが間違いとは言わないけれど、ロゼの一面だけを切り取った見方でもあります。

実際に、辛口のロゼは使える場面が多くて本当に便利。
前菜だけでなく、メイン料理まで、きちんと合わせることができます。

今回の「マンズ・リスボア・ロゼ」は、まさにそんなタイプの一本。
トマトソースや豚肉との相性がよく、料理と向き合えるロゼです。
そこで今回は、トマトソースで煮込んだロールキャベツと合わせてみました。

今回のワイン

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ワインの味わい

色合いは、ほんのりオレンジがかった淡いピンク。
ロゼの中でも、少し落ち着いた印象です。
香りは、桃やさくらんぼ、オレンジ、そしてチョークのニュアンス。
フルーツの甘やかさがありつつ、どこか爽やかさも感じます。

飲んでみると、最初は果実のやわらかさ。
そこから、じわじわと旨みや奥行きが出てきます。
ロゼとしては、しっかりした飲みごたえがあり、
前菜だけでなく、メイン料理にも自然に寄り添うスタイル。

「ロゼは軽い」という先入観があるなら、
この一本で、だいぶ印象が変わるはず。

合わせる料理
「ロールキャベツのトマト煮込み」

 

レシピ

<材料>(4人分)

具材
・キャベツ:1玉
・豚ひき肉:360g
・玉ねぎ:1個(みじん切り)
・にんにく:1片(みじん切り)
・キャベツの芯:適量(みじん切り)
・卵:1個
・塩:4g
・胡椒、ナツメグ:少々
・パセリ、パルメジャーノ・レッジャーノ:少々

トマトソース
・トマト缶:1缶
・白ワイン:少々(今回のロゼを使っても良い)
・水:適量

<手順>

1. キャベツの下準備:
キャベツを鍋で茹でて、葉を剥がしておく。
芯の太い部分は削ぎ、みじん切りにして取っておく。

2. ソフリットを作る:
少し多めのオリーブオイルで、玉ねぎ、にんにく、キャベツの芯を軽く色づく程度に炒める。
3分の1を肉だね用に取り分け、冷ましておく。

3. トマトソース:
残りの炒め野菜にトマト缶と白ワインを加え、軽く煮詰める。

4. 肉だね:
豚ひき肉に塩、胡椒、ナツメグを加えてよく練る。
粘りが出たら、取り分けた炒め野菜と卵を加え、さらに練る。
俵状に12個ほど成形する。

5. 包む:
キャベツで肉だねを包む。
大きな葉の上に小さな葉を重ね、肉だねを乗せたら右側を折り込んで巻き、
最後に左側を中に詰め込んで固定する。
トマトソースの上に並べる。

6. 煮込み:
具材が半分浸かる程度に水を加えて、
焦げつき防止のためにフライパンを軽く揺する。
1時間以上ゆっくり煮込む。

7. 仕上げ:
仕上げにオリーブオイルを回しかけ、パセリを散らし、パルミジャーノ・レッジャーノを削りかけて、出来上がり。

ペアリングポイント

ロールキャベツに合わせるワインって、ちょっと悩むんですよね。
赤は少し重いかな、白だと、もう少しコクが欲しいかなと。
そんなときにちょうどいいのが、こんなロゼ。

豚肉の旨みに寄り添う、果実味のふくよかさといい。
トマトの酸味に重なり合う、爽やかな酸味といい。
この「ちょうどよさ」なんですよね。

特に肉料理と野菜料理との「中間」にあるようなロールキャベツとは、驚くほど相性がいいんです。

ロゼは、テーブルの飾りじゃない。
ちゃんと料理を美味しくしてくれるワインだということが、良くわかる組み合わせです。

恵比寿ワインマート管理者
このコラムのライター

T.Nishioka

ばらいろワインペアリング部の部長。「手軽に」と言いながら、うっかり深掘りしてしまうタイプ。 家庭で楽しむワインペアリングに特化したコラムをこれまでに200本以上執筆。 日本ソムリエ協会認定ワインエキスパート。